JRA武豊「最大の屈辱」阻止へ打倒エアスピネル!? 昨年マイルCS後の「裏切りコメント」に垣間見えた騎手のプライド
先週のエリザベス女王杯(G1)では、現役屈指の安定感を誇るリスグラシューが8度目のG1挑戦にして悲願の初制覇。4度のG1・2着を記録するなど、勝負所であと一歩足りない”善戦マン”の殻を破る会心の勝利だった。
特にファンやメディアから称賛を浴びたのは「あと一歩」を埋めたJ.モレイラ騎手だ。
掛かり癖があるなど、気性面に不安を抱えていたリスグラシューを初コンビにも関わらず、しっかり制御。最後の直線の斜行による過怠金は頂けないが、2000mを超えるレースで結果を出せていなかった”距離の壁”をあっさりと突破し、その手腕を見せつけた。
その一方で、この勝利を手放しで喜べないのが、この春までリスグラシューの主戦だった武豊騎手だろう。
無論、武豊騎手が騎乗してもリスグラシューが悲願を達成していた可能性は当然ある。だが、他者に乗り替わった途端に結果を出されてしまうのは、騎手なら誰でも沽券にかかわる問題だ。屈辱と言ってもいいかもしれない。ましてや舞台はG1レース。数多の栄光を手にしてきた自負があるレジェンドにとっても、複雑な心境だったに違いないだろう。
そんな武豊騎手は18日に行われるマイルCS(G1)で3歳馬のジャンダルムと共に”雪辱”を期したいところだが、その前に大きく立ち塞がるのが昨年2着のエアスピネル(牡5歳、栗東・笹田和秀厩舎)だ。