JRAルメール「マイルCSで怖い馬」ロジクライの可能性。C.デムーロで挑戦も「作戦」は


 京都コースは下り坂を利して、先行馬が後続に差をつけやすい。秋華賞(G1)とエリザベス女王杯(G1)は逃げ馬がゴール前まで粘り、それを実力馬が差し切るという展開だった。マイルのここでは、さすがに逃げ馬は楽をできない。4角手前から有力先行馬たちの激しい攻防が繰り広げられるだろう。

 この時、ロジクライにチャンスが訪れる。伏兵馬であるからこそ他馬にマークされることはなく、逆に絶好の位置にいる馬、手応えのいい馬をマークできるからだ。4角手前での先頭争いをじっくり見ながら、直線でスパートして先頭に躍り出たい。

 鞍上はC.デムーロ騎手。昨年は兄M.デムーロ騎手のお手馬だったレッドファルクス(牡7歳)でこのレースに参加した。外国人騎手が11連勝したエリザベス女王杯当日、C.デムーロ騎手も3勝している。上り下りの坂があるため仕掛けどころの難しい京都コースは手の内に入れている。

 共同会見では須貝調教師が「この馬はワンペースなので気持ちよく乗って欲しい」と指示したと語った上で「前に馬を置いた状態から直線残り2ハロンで突き放すのがいい」と作戦を披露した。これができる可能性があるからこそ、ルメール騎手は「京都競馬場がいい馬」と語ったはずだ。

 パワーあふれる先行馬勢と末脚強力な差し馬勢が激突するマイルCS。それほど人気のない気楽な立場のロジクライ。C.デムーロ騎手が絶妙な位置取りから直線で抜け出せれば、あわやのシーンを期待できる。

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