JRAマイルCS「美浦・栗東関係者情報」入手! 関東の大将や昨年覇者の「本音」は……

 下半期のマイル王決定戦・マイルCS(G1)。今年は有力馬が不在と言われ、混戦を極めると予想されている。その大一番を前に、栗東と美浦から届けられた有力情報からピックアップした注目すべき出走馬をご紹介しよう。

美浦の大将・アエロリットの状態は?

 まずは人気上位と目されているアエロリット(牝4歳、美浦・菊沢隆徳厩舎)。

 春は戸崎圭太騎手で安田記念2着に入線。秋はJ.モレイラ騎手とタッグを組み毎日王冠を(G2)快勝。そして本番のマイルCSでは、世界トップクラスの腕前を誇るR.ムーア騎手を鞍上に迎えてレースに臨む。

「これまでアエロリットは繊細な一面があり、長距離輸送の影響でイレ込み、無駄に力んだりしていました。しかし成長を遂げ、この傾向が徐々に改善傾向にあるようです。

 最終追い切りは坂路で単走。気分良く走らせることを重視したようで迫力こそありませんでしたが、タイムは4F50.9-12.8秒をマーク。最後までしっかりとした脚取りで駆け上がっています。状態は上々と見て良さそうです」(美浦担当記者・A)

 ムーアとのコンビで10年ぶりとなる牝馬Vを達成することができるのか?

 そして侮ると怖い1頭がミッキーグローリー(牡5歳、美浦・国枝栄厩舎)。

 前走の京成杯オータムハンデ(G3)では、後の富士S(G3)覇者・ロジクライ、スワンS(G2)勝ち馬・ロードクエストらを抑えて優勝。早くから期待をかけられていたものの、屈腱炎に泣いた素質馬の才能がついに開花した。

「陣営はマイルCSを秋の目標に設定し、逆算してレースを組んできたようです。順調すぎるほど順調にローテをこなしています。足元が悪く長期間戦線離脱していましたが、関係者たちの手厚いケアの賜物で、いまはほとんど問題ない様子です。

 ミッキーグローリーは、1週前追い切りで戸崎騎手を背に坂路でしっかり追われたため、最終追いは比較的軽め。それでも自己ベストとなる4F50秒9で坂路を駆け抜けているので調子はよさそうです。陣営もG1で相手が一気に強くなりますが、『持ち味を引き出せれればヒケは取らない』と期待していましたよ」(美浦担当記者・B)

 大輪の花を咲かせることができるか。

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