JRA「日本一金子HD服が似合わない」自虐ジョッキー飛躍! 栗東と美浦「垣根」越えの重要性

 18日に行われた福島競馬場第6R・3歳上500万下(ダート・1700m)で、井上敏樹騎手が騎乗するフュージョンロックが2着に3馬身半差をつけて快勝。井上騎手は約4カ月ぶりに勝利の美酒に酔った。

 フュージョンロックは16年にターフデビューを飾ったものの、結果を残すことができずに翌年夏にダートに転向。転向2戦目で勝利をあげてその後の飛躍が期待されていたものの、今年の3月から5度も1番人気支持されて出走するもいずれも2着。能力は秘めているものの、勝ち味に遅い馬として知られていた。

「フュージョンロックの馬主は金子真人ホールディングス。井上騎手はレース後に『日本一、金子さんの勝負服が似合わないでしょう(笑)』なんておどけてましたが、喜びはひとしおだったでしょうね。

 井上騎手は2年目の23勝をピークに成績が右肩下がり。美浦所属なんですが、最近は栗東の須貝尚介厩舎に拠点を定め、さまざまな厩舎に顔を出して調教騎乗をこなしているようです。本人も『手詰まりなので、環境を変えてみようと思いました』と語っていました。今回、フュージョンロックの鞍上に抜擢されたのも、金子さんと須貝調教師が彼の努力を認めたからだと言われています」(競馬記者)

 活動範囲を広め、努力を続けたことで乗鞍の増加に成功した井上騎手。これまでも騎乗依頼を増やすために活動拠点を変更する騎手がいたが、今年は井上騎手のほかにも吉田隼人騎手も栗東滞在を開始。さらに今後は柴山雄一騎手も栗東に腰を据える計画があるという。

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