JRA蛯名正義「警鐘」落馬への思いをインスタで吐露。大ベテラン「競馬の大前提」の真意とは
JRAの蛯名正義騎手が落馬について語ったInstagramが話題となっている。
蛯名騎手は先週、「東スポ」で11日の京都6Rで幸英明騎手、川又賢治騎手、和田竜二騎手の3名が落馬した件に言及。「今回のような故障絡みではない”回避できたはずの落馬”が多いような気がするんだ」「やみくもに攻め過ぎるというか、頑張りすぎるジョッキーが多いというか…」「安全を確保したうえで競うのが競馬の大前提だと思うんだ」などと綴って、大いに波紋を呼んでいた。
ただ、紙面では伝えたい事柄を伝えきれないと感じたのか、自身のInstagramで「東スポ」の補足だとした上で、誰かを責めているわけではなく「騎手は誰でもその当事者になりうるので、敢えて言いました。」として考えを明かした。
蛯名騎手は「一番大切なのは馬や人の命の尊さであるとだと思っている」として「レースに勝つか負けるも大事だが、全馬・全騎手が無事にゴールインすることが前提として考えられている。」と持論を展開。過去に仲間も亡くしていることもあり、「加害騎手も被害騎手もどちらも嫌な思いが残る。馬の関係者も同じ。防げる事故を防ぐのも騎手の責務だと思っている」と綴り「これから先、もう二度と仲間を失うことがないように、騎手一人一人がそういう気持ちで乗ることによって、事故を減らしていくことができるはず」と思いの丈を打ち明けた。
「幸英明騎手らが騎乗する3頭が絡んだ落馬もそうですが、レース中に他馬と接触して事故に発展することも少なくありません。今回は不幸中の幸いで、全員が命に別状はなかったようですが、一歩間違えればそれこそ取り返しのつかない事態になっていたのは容易に想像がつきます。