JRA「最強」アーモンドアイ「ドバイ&凱旋門賞」W挑戦なら不安だらけ? 「ハード」「体質」「過去の傾向」
仮にアーモンドアイがドバイターフになった場合、秋に2400mの凱旋門賞を目指すならば、中距離を走らせるのがいいことなのかどうなのか。2014年にジャスタウェイが前身であるドバイDFを制し、その後安田記念、凱旋門賞というローテを組みましたが、凱旋門賞では思うようなレースができず敗退しました。
また、もともとアーモンドアイは体質や爪が弱く、この秋2走で終わったように数多くのレースは使えないようです。輸送距離の長い海外遠征は馬体の消耗も激しく、現地でのレースはもとより帰国後ももとの走りが戻らなくなった馬も非常に多いですからね。2011年にドバイワールドカップを制したヴィクトワールピサも、その後思うように調整ができず凱旋門賞挑戦がなくなりました。ドバイと凱旋門賞を同時に狙うというのは、日本馬にとって相当なハードルです」(競馬誌ライター)
どちらかを勝ちたいならどちらかを捨てる、というのがもっとも無難な策なのかもしれない。ドバイ遠征は賞金が高額な上に招待レースで輸送等の費用がないため、一口オーナーを抱えるシルクとしては是非とも送り出したいのだろうが……。そうなると、秋にエネイブルとベストな状態で対決する「夢」のハードルが上がる、という過去の「傾向」はあるようだ。