JRAチャンピオンズC(G1)戸崎圭太も「気楽」?「東京大王」サンライズノヴァの一撃はあるのか

 12月2日、秋のダート王を決めるチャンピオンズCが開催される。目下、東京競馬場で3連勝中という勢いに乗って参戦してくるのがサンライズノヴァ(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)。ここでも通用するのか検討してみよう。

 サンライズノヴァは前走の武蔵野S(G3、ダート1600メートル)で、3歳春のユニコーンS(G3、ダート1600メートル)以来となる重賞2勝目を上げた。いつものように出遅れて後方からの追走。3~4角にかけて少しポジションを上げていき、4角手前からスパート。上がり3F最速34秒8の末脚で差し切った。これがこの馬のレースパターンだ。

 ペースが速かったとはいえ勝ちタイム1分34秒7は秀逸。今年2月のフェブラリーS(G1、ダート1600メートル)は1分36秒0かかっている。3歳時、ジャパンダートダービー(Jpn1、ダート2000メートル)を制し、飛ぶ鳥を落とす勢いだったノンコノユメ(現セ6歳)の武蔵野S勝ちと同タイムだ。

 4歳となった今年、初戦は1月、東京競馬場の根岸S(G3、ダート1400メートル)。1番人気に支持されたが勝ったノンコノユメにハナ差負けての2着。以降、武蔵野Sまですべて東京競馬場の1400メートルと1600メートルを走ってきた。その成績は【3・3・0・1】。着外の1回はノンコノユメが勝ったフェブラリーSの4着。勝ち切れないレースが4つ続いたが、直近3走は3連勝。

 武蔵野S優勝後、音無調教師は「次? 権利を取った以上行かねばならん」「中京は直線も長いし、あのレースはペースも流れる。後ろが有利な流れならチャンスもある」と期待を語った。今回、3度目のG1レース出走となる。昨年のジャパンダートダービーは1番人気で6着、今年のフェブラリーSは3番人気で4着と、期待された以上の走りはできなかった。今度こそ実績を残したい。満を持しての挑戦だ。

 課題は2つある。初めての出走となる中京競馬場に対応できるかどうか、距離1800メートルを克服できるかどうかだ。

 中京コースと同じ左回りの東京コース実績は【6・3・0・2】と抜群。しかし、東京コースの1400メートルと1600メートルはコーナーをゆったりと回れるワンターンの競馬だが、中京コースの1800メートルは小回りのコーナーを4つ回らなければならない。小回り中山コースでの走りを見ると4角で少し置かれ気味になるようにも見える。ただし、長い直線での追い込みに賭けると腹をくくれば問題にはならないかもしれない。

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