JRA朝日杯FS(G1)グランアレグリア「敵」はアーモンドアイ!? 牡馬相手にジャパンC圧勝の最強女王が見せる幻影
新たな、歴史的瞬間が生まれるのか。
16日に阪神競馬場で行われる朝日杯フューチュリティS(G1)は、先週の阪神JF(G1)が牝馬限定戦となって以降、牝馬による勝利が一度もない。しかし、今年の大本命グランアレグリア(牝2歳、美浦・藤沢和雄厩舎)は、すでに「歴史の扉」に手を掛けていると述べても過言ではないだろう。
大手競馬ポータルサイト『netkeiba.com』の事前予想で、現在グランアレグリアは単勝1.8倍の1番人気。デビュー戦で負かしたダノンファンタジーが阪神JFで1番人気に応えて快勝した翌週だけに、さらに人気が加速しても不思議ではない状況だ。
ちなみに阪神JF(G1)が牝馬限定戦となり、牝馬と牡馬が区別された1991年以降、朝日杯FS(G1)に挑んだ牝馬は合計6頭。結果は下記の通りとなる。
上記の6頭の内、今年のグランアレグリア並みの”本気度”があったのは2016年のミスエルテと、2013年のベルカントか。共にファンタジーS(G3)を勝利しての参戦で上位人気に支持されたが、馬券圏内に入ることさえできなかった。
ただ、前走でサウジアラビアRC(G3)を勝利し、すでに牡馬相手に重賞勝ちのあるグランアレグリアは、この2頭を超える挑戦者であることは間違いないだろう。それもただ勝ったというだけでなく、出遅れながら3馬身半差の圧勝。主戦のC.ルメール騎手が「絶対にG1を獲れる!」と興奮気味に語ったのだから、牝馬の挑戦であったとしても人気が集中するのは当然か。
ただし、決して不安要素がないわけではないようだ。