バンドワゴン&ウインフルブルーム復活劇開幕! その力は紛れもなく『G1級』今週末は「奇跡の完全復活」に懸ける実力馬2頭に大注目!
2月のレース後、すぐに放牧に出されたが、幸いにもレースのダメージは少なく短期間の休養で帰厩。それから入念に乗り込みを行い、今週末のレースに備えてきた。坂路での追い切りの動きは上々で、少なくとも見た目には戦える状態にあるようだ。
馬体重がどこまで絞れたのかは当日の数字を見ないとわからないが、今回から「芝」のレースを使ってきた以上、陣営の本気度は復帰戦とは異なっているはずだ。まともに走れば、ここで躓くレベルの馬ではない。鞍上に福永祐一騎手を迎えて、久々に見るものを続々させるような逃げが打てるだろうか。
続いて、翌24日(日)の福島のメインレース・福島テレビオープンに出走するウインフルブルーム(牡5歳、栗東・宮本厩舎)も強くチェックしておきたい一頭だ。
こちらは2015年の京都金杯(G3)を快勝して以来、約1年7カ月ぶりの復帰戦となる。バンドワゴンとは同世代で朝日杯FS(G1)、皐月賞で共に3着するなど早くから世代トップクラスの力があった。
3歳秋に2400mの神戸新聞杯(G2)で13着と生涯初の大敗を喫した後は、マイル前後の路線にシフトチェンジ。カシオペアS(OP)で古馬を相手に勝利を挙げると、明け4歳として迎えた京都金杯では重賞初制覇を飾った。だが、その後に左前脚の骨折が発覚。今週末までの長期休養を余儀なくされた。
常識的に考えて、いきなりの勝利は難しいかもしれない。だが、帰厩後は坂路を中心に入念に乗り込まれており、最終追い切りの動きもブランクをあまり感じさせないものだっただけに、陣営に”ただ参加するだけ”という気は毛頭ないようだ。