昨年「有馬記念の武豊キタサンブラック以上」の名勝負! 中山大障害(G1)でオジュウチョウサンに「大本命」アップトゥデイトが力を示す!

 昨年の中山大障害は、まさに2頭の力関係を語る象徴的なレースだった。

「オジュウチョウサンを負かすにはこれしかない」と語ったアップトゥデイトの林騎手が渾身の大逃げに出たのだ。そこには最早、かつての王者の競馬はなかった。前王者のなりふり構わぬ捨て身の戦法に、オジュウチョウサンの石神深一騎手も「負けるかも」と危機感を感じたという。

 しかし、逃げ馬との差をじょじょに詰めるオジュウチョウサンが残り600mを切ったところでスパートを開始。5馬身以上あった差がみるみる縮まると、最後は半馬身差で2頭のマッチレースを制した。

 レース後、「あれで負けたら仕方がない」と言えるほど全力を出し切った勝負に「相手が強かった。この馬には生まれた時代が悪かった」と相手を称えたアップトゥデイトの林騎手。その翌日の有馬記念(G1)では、武豊騎手とキタサンブラックが引退レースを飾り大歓声に包まれたが、歴史の残る2頭の名勝負となった中山大障害を「今年のベストレース」と評するファンも決して少なくなかった。

「今年はオジュウがいないんだから、チャンスだよね」

 あれから1年。佐々木調教師が期待をかけるように”前王者”アップトゥデイトに思わぬ形で復権のチャンスが訪れている。述べるまでもなく、オジュウチョウサンが異例の平地挑戦を表明し、翌日の有馬記念に向かったからだ。

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