JRA2018総括「古馬混合編」3歳馬旋風吹き荒れる！ アーモンドアイ4冠にブラストワンピース躍動
編集部
天皇賞・秋（G1、芝2000メートル）では昨年の日本ダービー以来となるレイデオロとスワーヴリチャードの再対決が実現した。鞍上川田騎手のキセキ（牡4歳、栗東・中竹和也厩舎）が絶妙なラップで逃げたが、これを楽々と抜き去ったのがレイデオロ。日本ダービー馬の底力を見せつけた。一方、スワーヴリチャードは10着に沈み、中距離王者君臨の野望は一気にしぼんだ。
ジャパンC（G1、芝2400メートル）で圧倒的1番人気に支持されたのが牝馬3冠を達成したアーモンドアイ（牝3歳、美浦・国枝栄厩舎）。2分20秒6という驚異的な世界レコードで優勝。今年の競馬の主役であることを決定づけた。超高速決着を演出したのが逃げ粘って2着に残したキセキ。勝つことはできなかったが、川田騎手とのコンビで秋競馬を引き締めてくれた。
有馬記念（G1、芝2500メートル）ではレイデオロが1番人気になったが、優勝したのはやはり3歳馬のブラストワンピース（牡3歳、美浦・大竹正博厩舎）。日本ダービー2番人気、菊花賞1番人気ながら勝ち切れなかったものの、最後の最後で悲願のG1優勝を遂げた。レース後、池添騎手の安堵の表情が印象的だった。また、池添騎手は外国人騎手によるG1連勝記録をストップさせた。
マイル戦線で特筆すべきはマイルCS（G1、芝1600メートル）を優勝した3歳馬ステルヴィオ（牡3歳、美浦・木村哲也厩舎）。クラシックでも好走したが、マイル戦で結果が出た。距離に融通性があるだけに来年のローテが注目される。