JRA「支配者」ノーザンファーム「G1・16勝」で完全制覇! 最強牧場の独壇場に待ったをかける社台ファームの「新兵器」とは

 最近になって、競馬紙等でよく見かけるのがノーザンファーム系列であることを示す「ノーザン系」という言葉だ。決して新語というわけではないが、最近では母体となる社台グループの総称として、社台系ではなくノーザン系と言われることが目立つようになった。

 簡単に言えば「日本競馬の支配者」といわれる社台グループ内で、社台ファームとノーザンファームの立場が完全に逆転したというわけだ。

 20世紀、そして2000年代の初頭まで、日本のリーディングファームは間違いなく社台ファームだった。しかし、2004年にノーザンファームが生産牧場リーディングを獲得すると、そこから社台ファームとの激しい2強状態が始まる。

 だが、その趨勢が年々後者に傾くと、現在は8年連続でノーザンファームがリーディングを独占。2強時代は完全に終結し、独走状態が続いている。

 特にこの2018年はノーザンファームが「歴史的な成功」を示した一年と述べても過言ではないだろう。下記は、今年のG1勝ち馬と生産牧場の一覧である。

 現在、JRAが主催しているG1競走は年間26。今年のノーザンファームは、実にその内の16で勝利している。

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