JRA重賞「35連敗中」名門・石坂正厩舎が意地の極限仕上げ!? シンザン記念(G3)ドナウデルタ「超ハード追い」で自己ベスト大幅更新も……

 出世レースに、今年もロードカナロア牝馬が挑戦する。6日に京都競馬場で行われるシンザン記念(G3)は昨年、アーモンドアイが重賞初制覇を飾り、牝馬三冠の足掛かりにしたレースだ。今年は2012年の三冠牝馬ジェンティルドンナの姪にあたるドナウデルタ(牝3歳、栗東・石坂正厩舎)に注目が集まっている。

 第2のジェンティルドンナ、そしてアーモンドアイに続けるだろうか。ここまで粗削りながら大物感のある走りを見せるドナウデルタだが、陣営が「走り方がわかってきた」と評価しているように、ここに来ていよいよ本格化の兆しが見えてきた。

 明確な「進化」を示したのが3日に行われた最終追い切りだ。栗東の坂路で併せ馬を行ったドナウデルタは一杯に追われて4ハロン52.0秒、ラスト12.2秒と自己ベストを1.1秒も更新。併せ馬を5馬身置き去りにした。見守った陣営も「重賞を出すのに恥ずかしくない出来」と仕上がりに自信を見せている。

「前走のデイリー杯2歳S(G2)で敗れた後、阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)をパスして放牧に入ったことが正解だったようですね。関係者も『この休養で馬体がめちゃくちゃ良くなってきた』『中身が変わってきた』と絶賛しています。

もともと叔母に三冠牝馬ジェンティルドンナがいる良血馬。父が昨年の勝ち馬アーモンドアイや、ホープフルS(G1)を勝ったサートゥルナーリアなどでブレイク中のロードカナロアですし、『大変身』があってもおかしくない馬ですよ」(競馬記者)

 少し気の早い話になるが、このシンザン記念は牝馬にとって「出世レース」として知られている。

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