JRA理事長「外国人10週連続G1勝利」報道に苦言。「武豊とデムルメは同じ」発言に見る改革の「歪み」とファンとの「温度差」
外国人騎手が10週連続でG1を勝つなど、「外国人騎手旋風」が吹き荒れた昨秋の競馬界。
有馬記念こそ池添謙一騎手が勝って日本人騎手が一矢報いたが、年末の締めくくりとなるホープフルSと東京大賞典はM.デムーロ騎手が連勝し、改めて外国人騎手強し、を印象づけた一年だった。
そんな2018年を受け、JRAの後藤正幸理事長が『スポニチ』のインタビューに応じている。
詳細は本紙をご覧頂きたいが、後藤理事長は最も印象に残ったことに、武豊騎手のJRA通算4000勝達成を挙げ「言ってみれば中央競馬の宝。これからも長く続けてほしい」と競馬界のレジェンドを絶賛。他にもオジュウチョウサンの有馬記念挑戦や、ジャパンCを制したアーモンドアイら3歳馬の活躍を称え、今年の抱負を語っている。
ただ、その一方で外国人騎手の活躍が目立ったという意見に対しては「私の立場で一つ確認しておきたいのは」と独自の見解を示した。
後藤理事長は「C.ルメール騎手とM.デムーロ騎手はJRAの通年免許を持つ騎手であるということ。短期免許の外国人騎手と混同されるケースが多いのかな……」と、JRA騎手として通年で活躍するルメール騎手とデムーロ騎手と、他の短期免許で来日する外国人騎手との区別を強調。
「免許を与えている立場としては、あくまでもJRA騎手の2人と捉えています」と、競馬の主催者側としての見解を語っている。