JRA福永祐一「ドン詰まり2日連続」にため息……シンザン記念も「前が壁」迷路に
6日、京都競馬場で行われたシンザン記念(G3)は、北村友一騎手が騎乗するヴァルディゼールが内から抜け出して優勝。2着に伏兵マイネルフラップが入り、3着にはミッキーブリランテが続いた。
昨年、キャリア最多の90勝を上げ、今年さらなる躍進も期待されている北村友騎手。誰もが羨む順調なスタートを切った北村友騎手だが、その一方、年明けから重賞で散々な結果に終わっているのが、福永祐一騎手だ。
福永騎手が騎乗したドナウデルタは三冠牝馬ジェンティルドンナの姪にあたる良血馬。最終追い切りでは栗東の坂路で一杯に追われて4ハロン52.0秒、ラスト12.2秒の自己ベストを記録。軽やかな走りから好調さが感じられ、重賞制覇の期待もかけられていた。
ところが、ドナウデルタは道中5番手で進んでいたが、他馬に囲まれてしまい本領を発揮することなく9着に終わる。レース後、福永騎手はポジションを取れたのは良かったとしたものの、「スペースがなくて、かわいそうなことをしました。申し訳なかったです」と反省の弁を述べていた。
「ウチを進むと包まれてしまう可能性はどうしてもあります。今回は展開が向かなかったということも、もちろんあるでしょう。ただ、勝利したヴァルディゼールもウチを回ったにもかかわらず、最後の直線では内ラチのスペースを発見して進出。ミッキーブリランテ、マイネルフラップらの猛追をしのいで勝利を収めています。
その北村友騎手の見事な騎乗と福永騎手の騎乗を比べると、『なんで?』と考えてしまう人もいるのもわかりますよ」(競馬記者)