JRA「復活」石橋脩いきなり神騎乗に「さすが」関係者も絶賛。”あの厩舎”とノーザンも重用
2019年も変わらず幕を開けた競馬界。重賞勝利や複数回勝利をあげたことで順調なスタートを切った騎手がいる一方、当然だが多くの有力馬に騎乗するも、1勝もあげられなかった騎手もいる。
さっそく明暗が分かれているが、落馬からの復活を誓う「あの騎手」は、これ以上ないほどいい形で再始動することができたようだ。5日、中山競馬場第5Rで石橋脩騎手がヒシゲッコウで勝利。復帰初戦で嬉しい2019年初白星をあげている。
ヒシゲッコウは父ルーラーシップ、母ラルケット。半兄には昨年のマイルCS(G1)を制するなど活躍したステルヴィオがいる。
レースでヒシゲッコウは外を回りつつ徐々に進出。長くいい脚を使って2着馬を捕らえると、そのまま突き放してゴールを駆け抜けた。レース後、石橋騎手は「3角から仕掛けると力強く伸びてくれた」と昨年9月22日以来の勝利をプレゼントしてくれた愛馬を称賛している。
「石橋騎手は勝利後に『いい馬に乗せてもらったおかげ』と話していましたが、実はヒシゲッコウは気性面などに難しさを抱えていると言われていました。そのため、能力はピカイチではあるものの、騎乗するためには繊細さが要求され、苦労すると見られていたんです。
ところが石橋騎手は、その難しい馬をさほど苦にせず乗りこなすことに成功。さらにヒシゲッコウの問題点を考慮しつつ、競馬を教えながら騎乗をしていました。ああいうところはさすがだと思いましたね」(競馬記者)
関係者たちの中には約3カ月も実戦から離れていたため、『勝負勘を取り戻せていないのでは?』と不安視する者もいたという。だが、石橋騎手はその心配が杞憂であることをあっさりと証明している。