JRAや公営「やるだけ損?」国税庁「当たり馬券税金計算」が地獄過ぎる、その内訳とは
似たような事例で争ったのが、いわゆる”外れ馬券訴訟”の2名です。
彼らの当たり額は億を超えていました。さらに、市販の予想ソフトを独自に改造する、あるいは、オッズから見てその馬が割高か割安かを判断し割安の場合のみ購入するという投資的な購入方法を用い、年間ほぼすべてのレースで馬券を購入していました。
趣味ではなく、事業として、一般的な期待値をはるかに上回った成果を出していたのです。
彼らは特別な方法を用いて競馬に臨んでいたため、年間のすべての馬券の購入費用を払戻金から引くことができました。
しかし、一般の馬好きの方はそうはいきません。国税庁の指導通りに申告することとなります。そうすると、期待できる収益はたかがしれる。それでも、競馬が面白いのは、そこに夢や中毒性があるからなのでしょう。
(文=さんきゅう倉田/元国税局職員、お笑い芸人)