JRAデムーロ「サートゥルナーリア交代」の裏に「究極の選択」? あの名物オーナー馬との関係
昨年末のホープフルS(G1)を圧倒的な強さで制したサートゥルナーリア(牡3 栗東・角居勝彦厩舎)。
2~3番手からの競馬で、直線は前が壁になりなかなか抜け出せないも、道が開けた瞬間に他馬を置き去りの1・1/2馬身差勝利。すでに「無敗の二冠か」「これは怪物」と誰もが手放しで絶賛している状況だ。昨年種牡馬デビューでいきなりアーモンドアイを輩出したロードカナロアである点はもちろん、エピファネイア、リオンディーズら続く「シーザリオ一族」の最高傑作として注目度は最大級だったが、3戦3勝の内容でその熱はさらに高まったようだ。
ただ、思いもよらない事態も。ここまで3戦手綱を握ってきたM.デムーロ騎手がまさかの乗り替わり、C.ルメール騎手に変更となったのだ。
「ホープフルSは圧勝こそしたものの、一時はルメールのアドマイヤジャスタに進路を完全に塞がれた。デムーロの騎乗を批判する声があったのは事実。でも、それでも危なげない勝利ではあったから、乗り替わりには誰もが驚いたよね。
去年はノーザンファーム系列の『ルメール優先』が際立った1年だったけど、この乗り替わりもその象徴的出来事と捉える声は多かったよ」(競馬記者)
アーモンドアイ、レイデオロというノーザン、そして競馬界を代表する2頭の主戦であるルメール騎手。ルメール騎乗が何もよりも大切だけに「2頭の直接対決はない」という解釈すらもう一般的だ。こういった「至上主義」が、サートゥルナーリアにも及んだということだろうか。デムーロ騎手が勝っている勝っていないにかかわらず。
ただ、全く別の可能性を指摘する意見もあるようだ。