AJCC(G2)「才能随一」シャケトラ復活はあるのか。角居厩舎とともに復活
宝塚記念(G1、芝2200メートル)後、鞍上を務めたC.ルメール騎手は「リラックス出来ていませんでした」とコメント。気性面の問題が大きな課題となった。有馬記念では逃げるキタサンブラックの2番手につけ、直線半ばまで踏ん張っての6着。相変わらず力み気味の走りではあったが、キタサンブラック以外とはそれほど差のないレース。復調気配が感じられ、次走以降に明るさが見えた。ところが、レース後に骨折が判明。約1年の休養を経て、このAJCCに臨む。
もともと体質が弱く、キャリアの浅い4歳馬にとってG1レース5連戦は無理があったのだろう。しかし、陣営が使い続けたのは大きな期待の表れでもある。日経賞で見せた強さは本物だった。未知数の多いフィエールマンを除けば、メンバー中潜在能力はナンバーワンと言える。ただし、さすがに長期休養明けでの大駆けは厳しい。陣営も「息はできたが芯が緩い。使ってからかも」と弱気だ。
たっぷりと休養し、肉体的にも精神的に成長した姿を見せ、無事に走ってくれればそれでいいのではないだろうか。レース振りが良ければ、次走からは思い切って狙える。もちろん、配当的メリットのあるここでも馬券はこっそりと押さえたい。