JRA「ダート参戦」ケイアイノーテックは「先輩の轍」踏まない? 血統的には「五分五分」か
芝G1制覇の経験を持つケイアイノーテックのダート挑戦。いやがうえにも多くのファンの注目を集めることになるが、このチャレンジが過去の名馬とダブる者もいるという。
「7年前のNHKマイル覇者でダート重賞にも挑戦したカレンブラックヒルを想起した人もいるようです。同馬は、秋の毎日王冠では同世代のジャスタウェイをクビ差抑えて優勝、天皇賞・秋も5着に入って掲示板に載るなど、今後の活躍を予見させる走りを見せました。
ところが陣営は翌年の始動戦をダートのフェブラリーSに設定。有力馬が相次いだことで1番人気に支持されるも、15着と大敗を喫します。その後はターフに戻されるも低迷。後にG3勝ちは2度記録するも、期待されたほどの活躍はできずにキャリアを終えることになりました。ケイアイノーテックも同馬と同じ轍を踏むのではないかと心配されているんです」(競馬誌ライター)
ファンの心配もわからないではない。ただ名馬として名高いクロフネもNHKマイルを制覇した同年にダート転向。高い適性を発揮し、ジャパンカップダートでレコード勝ちを収め、同年のJRA賞最優秀ダートホースに輝くなど活躍した。前例がある以上、一概に無謀と言えないのが難しいところだ。
ケイアイノーテックの挑戦はどちらに転ぶのだろうか? なるべくならば良い方に向かってほしいものだが……。