ダノンスマッシュ圧勝は「ディープ時代」終焉の予兆!? アーモンドアイ、サートゥルナーリアら最強陣容でロードカナロア「全カテゴリー完全制圧」も
「今回は負けられないという気持ちでした」
鞍上の言葉通りの圧勝劇だった。27日に行われたシルクロードS(G3)は1番人気のダノンスマッシュ(牡4歳、栗東・安田隆行厩舎)が完勝。昨年の京阪杯(G3)に続く重賞連勝を飾り、スプリント戦線に大きく名乗りを上げた。
スプリント界に新たな「主役」の出現を印象付ける圧巻の内容だ。1枠2番から好位を進んだダノンスマッシュだったが、最後の直線で前が壁になる不利。惨敗も覚悟しなければならない展開だったが、北村友一騎手が外に持ち出してからは完全に手応えが違った。力強い足取りで先に抜け出したエスティタートを捉えると、最後は貫禄さえ感じさせる走りでゴール板を通過した。
「勝ててホッとしています。大舞台を目標に、無事にここまで来ることができました。次も期待を持って、人馬ともに頑張りたいです」
昨年の春秋スプリントG1を制したファインニードルが引退し、再び混戦模様となったスプリント界。それだけに今回の勝利がもたらす意味は大きい。3月の高松宮記念(G1)に向け、まずはダノンスマッシュが強烈な存在感を放った格好だ。
そして、今回の勝利によって再び注目が集まっているのが、父のロードカナロアだ。昨年の年度代表馬アーモンドアイを筆頭に、抜群のインパクトを残し続けている新時代の覇者が春の繁殖シーズンに向け、さらに評価を高めているという。