JRA川田将雅騎手「キセキ降板」!? 大阪杯orドバイ遠征決定も「超大物」復帰でブッキング避けられず?
「昨秋、見事な復活を遂げたキセキですが、新コンビを組んだ川田将雅騎手の貢献は誰もが認めるところ。ただ、この春は川田騎手が主戦を務めているダノンプレミアムが復帰して、金鯱賞(G2)から始動します。
目標は大阪杯(G1)でしょうし、仮に出走してくるようなら、例えキセキがドバイに遠征しても日程的なブッキングは避けられません。ダノンプレミアムの方も鞍上は明言されていませんが、親交の深い中内田充正厩舎の馬だけに川田騎手がダノンプレミアムを選択する可能性も十分あり得ます」(同)
昨秋の復活劇の背景には、これまで後方からの差し脚が身上だったキセキを、川田騎手が逃げ馬に”変身”させたことが大きい。ジャパンCではアーモンドアイが世界レコードで駆け抜ける中、3着馬スワーヴリチャードを3馬身半突き放すなど世界レベルのパフォーマンスを見せつけている。
しかし、一方のダノンプレミアムも「黄金世代」といわれる明け4歳勢の中で、まったく底を見せていない超が付くほどの大物。前走の日本ダービー(G1)こそ6着に敗れて1番人気を裏切ったが、アクシデントで皐月賞(G1)を回避し、最後の直線で不利を受けるなど不完全燃焼での敗戦だった。完全復活すれば、その能力は間違いなくG1級だ。
「菊花賞馬のキセキは長距離をこなせますし、ダノンプレミアムはマイルで2歳王者になった馬。距離適性にズレがあるので、上手く使い分けることができればいいんですが……。川田騎手にとっても体が2つほしいところでしょう」(同)
大阪杯やドバイ遠征による重複さえ乗り切れば、キセキが3200mの天皇賞・春(G1)に向かい、ダノンプレミアムがマイルの安田記念(G1)に向かう可能性も出てくる。いずれにせよ、お互いにG1級のトップホースだけに、どこかでブッキングする可能性は避けられないだろう。ただ、今や「No.1日本人騎手」との呼び声も高い川田騎手には充実したシーズンが待っていそうだ。