武豊あわや「大失態」も逆転勝利!? 木梨憲武「命名」タイミングナウが規格外の走りでデビュー2連勝!
「強引なレースになってしまった――」
2日に中京競馬場で行われたごぎょう賞(500万下)は1番人気のタイミングナウが完勝。これまで数々の名馬に騎乗してきた武豊騎手でさえ舌を巻く、ケタ外れの走りで単勝1.7倍の支持に応えた。
11頭立てで行われたダート1200m戦で、タイミングナウは痛恨の出遅れ。デビュー戦となった前走を逃げ勝っており、ましてやあっという間に決着するスプリント戦。並の馬ならこの時点で終わったと述べても、決して過言ではなかっただろう。
しかし、鞍上の武豊騎手が「外枠なのが良かった」と振り返った通り、外を通って一気に巻き返そうとするタイミングナウ。ただ、ペースが緩まないスプリント戦で最後方から2番手まで押し上げれば当然、相当脚を使っているはずだ。武豊騎手も「強引なレースになってしまった」と語っている通り、勝負所で失速するのが関の山かと思われた。
だが、最後の直線はまさに圧巻の走りだった。逃げるエヴァキュアンを交わして早々に先頭に立ったタイミングナウだが、やはりそこからの伸びを欠いて後続を突き放せない。そこに外から3番人気のナランフレグが迫って、万事休すかと思われたが……。
「それで押し切るのだから、能力はとても高いですね」と武豊騎手が驚きを隠せなかった通り、そこからもう一伸びするタイミングナウ。最後はナランフレグに2馬身差を付ける完勝劇でデビュー2連勝を飾った。