フェブラリーS(G1)武豊インティに昨年「悪夢」再来!? 陣営の懸念の”影”に2番人気12着後「引退」に追い込まれたアノ馬
記者が言うには、昨年のフェブラリーSで2番人気に支持されながらも12着に大敗したテイエムジンソクのケースが頭をよぎるという。
実際に最初の600mが36.2秒だったチャンピオンズC(G1)で2番手から2着、36.7秒だった東海Sを逃げて勝ったテイエムジンソクだったが、34.1秒になった本番フェブラリーSでは3番手まで押し上げたものの前半でかなり脚を使い、最後の伸びを欠いて12着に大敗した。
古川吉洋騎手とのコンビで重賞2勝を含む7戦5勝2着2回と、今年のインティに勝るとも劣らない勢いだったテイエムジンソクだが、この大敗劇を境に失速……5連敗の後に引退に追い込まれるなど、まさに”悪夢”のような敗戦となってしまった。
東海Sではテイエムジンソク以上のパフォーマンスを示したインティだが、武豊騎手が「スタート直後、(スマハマに)並び掛けられたときに一瞬、力んでムキになった」と振り返っているだけに自分の形に持ち込めなかった際、思わぬ脆さを見せてしまう可能性もありそうだ。
「前半3ハロン34秒台には慣れていないので、危険はありますよね。芝スタートもやってみないとわかりません」
近5年で馬券圏内に入った馬の内、東京1600mでの経験がなかったのは2016年の3着アスカノロマンただ1頭というデータもあるだけに、陣営がそう懸念するのも当然か。
破竹の7連勝で頂点獲りを目指すインティ。だが、ここで陣営や武豊騎手の懸念が現実化し「G1の壁」にぶつかる可能性もありそうだ。