フェブラリーS(G1)藤田菜七子が欧州「若き天才」の想像を超える!? コパノキッキングが「マイルで勝てる」2つの理由
また、コパノキッキングのマイル適性を見えにくくしている原因の1つが、父スプリングアットラストの存在だ。現在JRAで走っている同馬の産駒はコパノキッキング1頭だけなのだから、それも当然か。
現役時代、米国でマイルを中心に活躍し、日本でも馴染みのあるドバイのゴドルフィンマイル(G2)の勝ち馬であるスプリングアットラスト。他にも1800mのドンH(G1、ダート)勝ちがあり、逆に1200mへの出走経験はなかった。
現在インドで繁殖生活を送っているらしく、知名度のある活躍馬は少ないが、スプリングインザエアーが1700mのアルキビアデスS(G1、オールウェザー)を勝利しており、やはり父同様マイル前後で良績を残している。
そう考えるとスプリングアットラスト産駒としては、むしろコパノキッキングが異質の存在になっている可能性もあるということだ。
「G1ですし、みんな強い馬だけどコパノキッキングだって強い馬だし、負けたくない」
フェブラリーSにおける共同会見の席で、そう力を込めた藤田菜七子騎手。欧州の若き天才騎手が否定し、多くのファンが難しいと考えているコパノキッキングのマイル挑戦だが、逆にそこで結果を残せば、それだけ菜七子騎手の力が認められるということでもあるはずだ。