JRA「不安」フェブラリーS(G1)オメガパフューム最大の「難関」距離疑問説は消えず


 今年の始動戦がこのフェブラリーS。強敵は少なくない。ゴールドドリームを東京大賞典で下したとはいえ、まだ決着がついたとは言えない。もはや3歳時の斤量恩恵はないからだ。さらには新星インティ、コパノキッキングもいる。しかし、むしろ問題はライバル関係よりも府中のマイル戦という舞台かもしれない。

 府中コースもマイル戦も経験は昨年5月の青竜S(オープン)の一回のみ。しかも3着だった。スタート後、向正面半ばまではかかっている。直線では良く伸びたが、先に抜け出した2頭に1馬身届かなかった。レース後、M.デムーロ騎手は「入れ込んでいて、直線では手前が替えられませんでした。1600メートルはこの馬にとって短いかもしれません」とコメントしている。

 安田翔伍調教師は府中のマイル戦を「ジョッキーは”こなせる”と言っています」と語っている。昨年の春以降、馬は大きく成長している。”こなせる”可能性もある。ただし、やはり不向きという可能性も否めない。府中のマイル戦に対応できないダート馬は少なくない。たとえばケイティブレイブ。一昨年、昨年とフェブラリーSで勝負にならず、今年は登録もしなかった。

 5着と唯一の着外となったチャンピオンズCが中京コースだったように、左回り適正も気になるところ。全成績は【5・2・1・1】。これから左回りコースを除けば【5・2・0・0】。ほぼパーフェクトになる。

 もちろん、競馬はやってみなければわからない。ワンターンのマイル戦なら左回りを心配する必要はないかもしれない。オメガパフュームがフェブラリーSで好走できる可能性は低くないだろう。追われてもたつくところがあったが、それは手前の替え方が上手ではないのも原因だった。安田調教師が「前走(東京大賞典)は手前をきちんと替えてくれていました」と語るように、今はそれも改善された。

 ただし、馬券を組み立てる際には飛んでしまう可能性も考慮した方が良さそうだ。ギャンブルに出るのであれば消しも面白い。

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