「16冠ベビー」ソウルスターリングの新馬快勝は「名門復活」への序章!今年の藤沢和雄厩舎の2歳馬は牝牡そろった豪華ラインナップ!
すでに先月23日の新馬戦(芝1800m)を勝ち上がっているペイドメルヴェイユも今後が楽しみな一頭だ。
父は今年の安田記念をロゴタイプが勝ったことで一躍脚光を浴びたローエングリン。母がドバイワールドカップを勝ったヴィクトワールピサや安田記念を勝ったアサクサデンエンと兄弟という良血馬だけに、大きな期待を背負って当然の存在だ。新馬戦の距離も同じだけに、同世代の2歳牝馬としてソウルスターリングのライバルになってもおかしくはない。
さらに、冒頭で戦線離脱と述べたチェッキーノの半弟となるラボーナも面白い存在だ。
こちらはキングカメハメハ産駒の姉からルーラーシップに替わったが、それがどう出るかは名牝エアグルーヴの一族となる新種牡馬ルーラーシップの真価の見せ所だ。兄のコディーノや、姉クラスの能力があれば、狙うのは当然来年の日本ダービーとなる。
桜花賞馬レジネッタを母に持つアルトリウスも、当然ながらクラシック級に期待が掛かる一頭だ。
母は2008年の桜花賞を制したレジネッタ。オークスでも3着と気を吐いた。息子のアルトリウスは1月の早生まれということもあって、この夏にはデビューできるように調整が進められている。ハービンジャー産駒の半兄は1勝馬だが、父がキングカメハメハに替わったことで俄然期待度が上がる。
今なお、毎年のように重賞勝ちを収めている藤沢和厩舎だが、タイキシャトルやシンボリクリスエスを擁した時のような勢いはなくなっている。だが、2頭がすでに1800mの新馬戦を勝ち上がっているように、今年の2歳馬は例年以上の期待値だ。
現役最多勝を誇る名門厩舎復活へ、今年の2歳ラインナップが意地を見せるか。