社台グループのJRA・G1連勝ストップ!藤田菜七子効果で売上爆増、ニュースター誕生にJRAウハウハ!インティ快勝でフェブラリーSは最高の結末!
平成最後のフェブラリーステークスが終了した。今年は記憶に残るレースでもあり、いろいろ記録ずくめだった。その一番の要因は藤田菜七子のG1初騎乗であり、ファンもマスコミも異様な盛り上がりだったといえるだろう。
優勝したインティの強さは圧巻だった。勝ち時計1分35秒6は、良馬場で行われたフェブラリーステークスの中でも突出して早くはない。逃げ切ったことを考えると、展開に恵まれた要素も大きい。このあたりは武豊マジックといったところか。しかし上がり35秒4は良馬場の勝ち馬では過去2番目の速さであり、1分34~35秒台で優勝した馬の中では最速という記録。初の1600mでこれだけの走りを見せたのだから、相当な素質の持ち主といっていいだろう。
同馬は父ケイムホームというマイナー種牡馬の産駒。このケイムホームは今は九州に移動しており、その種付け料は10万円と格安。インティを種付けした時は60万円(フリーロターン特約無し)ほどだったようだが、活躍馬が不在で種付け料も急降下。種付け料10万円の馬がG1レースを勝つのは、記録的と言っていいだろう。生産したのは山下恭茂氏で、牧場は来年で創業80年という老舗。これまでカネトシビバーチェ(現役)、リスクフローラといった馬が活躍したが、G1レースも含め重賞勝利はこのインティが初めて。夫婦二人で年間4~5頭を生産している小さな牧場だが、こういったビッグレースを勝つ馬を生産できるのはやはり夢がある。
またインティが勝ったことで、社台グループのJRAG1連勝記録は11でストップ。JRAのG1レースを社台グループ以外の馬が勝つのは、昨年のスプリンターズステークス以来というのだから凄い記録。その社台グループが期待したゴールドドリームは2着に惜敗。今年はもう一度「JRA最優秀ダート馬」を目指すと陣営も語っていただけに、いきなり出鼻をくじかれた様子。フェブラリーSに3度挑戦して1着・2着・2着は立派だが、今回は相手が悪かったとしか言いようがない。