JRA福永祐一「言い訳」で騎乗停止回避!? 阪急杯(G3)最後の直線「2度の斜行」も”異例”の過怠金処分に終わった裏側
24日に阪神競馬場で行われた阪急杯(G3)は、11番人気のスマートオーディン(牡6歳、栗東・池江泰寿厩舎)が優勝。約3年ぶりとなる復活勝利を上げ、三連単は20万馬券を超える波乱の結果となった。
一方、波乱の立役者の1人となってしまったのが、1番人気のミスターメロディに騎乗して7着に敗れた福永祐一騎手だ。
もっともこの日のミスターメロディの単勝は4.0倍と、混戦の中で押し出された1番人気だった。したがって、この結果だけを見れば仕方のない部分もありそうだがレース直後、福永騎手には多くのファンから”ブーイング”が集まった。
「外を回らされましたし、直線は少し不利もありました」
レース後、そう肩を落としたのはリョーノテソーロに騎乗して12着に大敗した幸英明騎手だ。確かにリョーノテソーロは、最後の直線で中団から伸びかけたところで進路をカットされて終戦……。外側に斜行して前に入ってしまったのが、ミスターメロディの福永騎手だった。
この結果、福永騎手はJRAの決裁から過怠金10万円の処分を受けている。それだけでもリョーノテソーロに期待していたファンの心中は穏やかではないが、その直後ミスターメロディはさらに内側へ斜行。今度はタイムトリップの進路を妨害したままゴールした。
「直線はうまくさばけず、不利もありました。もったいなかったです」というのは、タイムトリップの浜中俊騎手のコメントだ。福永騎手はこの一件で、さらに3万円の”おかわり”。1つのレースで、それも最後の直線だけで2度斜行し、合計13万円の過怠金処分を課せられている。
この結果を受け、一部のネット上のファンからは「騎乗停止じゃないの?」というコメントが続々……。確かに勝負の結果を大きく左右する最後の直線で、それも2度の進路妨害となれば、騎乗停止になってもおかしくはない事例だ。
しかし、結果的に福永騎手が過怠金処分だけで済んだことには「理由」があるようだ。