JRAチューリップ賞(G2)ダノンファンタジー最大の敵は”魔の桜花賞”!? 4年連続「大本命」に悲劇……
3月2日に阪神競馬場で行われるチューリップ賞(G2)。今年の「主役」は何といっても2歳女王のダノンファンタジー(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)だろう。
昨年の阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)では、16番手で迎えた最後の直線で豪脚一閃。クロノジェネシスとの叩き合いを制して、2歳女王に輝いた。
そのクロノジェネシスが今年2月のクイーンC(G3)を快勝。阪神JFで3着だったビーチサンバとワン・ツーを飾ったのだから、女王ダノンファンタジーの実力に疑いの余地はない。今週のチューリップ賞でも、一本被りの人気が予想される。
気になる1週前追い切りでは、主戦の川田将雅騎手を背に栗東のCWコースを単走。濃霧で全体時計は不明もラスト1ハロンが11.7秒と、その切れにますます磨きが掛かっている印象。
「操縦性を上手く取れるように調整している」と陣営が語っている通り、折り合いを考慮した終い重点の追い切り内容にも好感が持てる。まずは順調に復帰戦を迎えられそうだ。
「今回は立場的にも本番の桜花賞(G1)を見据えた”試走”となりそうですが、メンバー的にも大崩れは考えにくいでしょう。阪神JFと同距離、同コースですし、もしかしたら今年ここまでで『最も堅い本命』と言えるかもしれません。陣営は、すでにしっかりと桜花賞を見据えているでしょうね」(競馬記者)
能力的にもここは通過点か。そうなると本番の桜花賞でも1番人気が濃厚となりそうだ。
だが、この牝馬クラシック開幕戦は、ここ数年「魔の桜花賞」の名を再び取り戻しつつある。