JRA藤田菜七子「カメラ拒否」報道はお門違い。マスコミ要求にすべて応える必要なし
フェブラリーSでコパノキッキングに騎乗し、5着に入った藤田菜七子騎手。JRA所属の女性騎手として中央G1競走に初参戦を果たすなど活躍し、今年に入ってから注目度は増す一方だ。そして、今週末からそれがさらに加速するかもしれない。
3月1日からJRAでは女性騎手の新減量ルールが適用される。女性騎手である菜七子騎手は恒久2キロ減制度により、今週末から通算100勝をあげるまでは平場のレースは3キロ減での騎乗となる。多くの陣営がこの恩恵に与ろうと考え、菜七子騎手には騎乗依頼が殺到していると「デイリースポーツ」が伝えている。
記事によれば、人気騎手である菜々子騎手は今でも確保することが難しいが、このルールが実施されるためさらに熾烈になるようだ。また、小倉3週目(2月23、24日開催)に出走を予定していたものの、菜々子騎手が騎乗できるとわかったために翌小倉4週目に(3月2、3日開催)にスライドした陣営すらあったとか。
「一般的には、斤量1キロで1馬身の差があるといわれています。これまで菜々子騎手は斤量差を活かして勝利をあげていた点は否定できず、事実、昨年の12月8日に負担重量が2キロ減から1キロ減になって以降は苦戦。2カ月近くも勝ち星から見放されることになりました。
しかし、これからは3キロ減。これまでの苦労がウソのように活躍してもおかしくはありません。各陣営が確保に躍起になるのもわかりますね。今週末からは多くのレースで菜々子騎手の姿を見ることになりそうですね」(競馬誌ライター)
先日のフェブラリーS出走の際には、各メディアがJRA所属の女性騎手の初快挙として菜々子騎手のことを大きく報じた。菜々子騎手の報道をきっかけに競馬を知り、始めようと思う人もいるかもしれない。ファンあっての競馬であるのは間違いなく、注目度が高まるのは悪いことではない。
ただ、余計なものまで呼び込んでいるようだ。