JRA「最強」オジュウチョウサン「放馬」騒ぎ……「ステイゴールド気性」目覚めの予感に不安も
ディフェンディング王者に暗雲?
9日の阪神スプリングJ(J・G2)に出走を予定している障害王オジュウチョウサン(牡8 美浦・和田正一郎厩舎)。すでに障害G1を5勝の絶対王者として、ここは負けられない戦いとなる。
昨年、武豊騎手を背に「平地挑戦」で話題を呼んだオジュウチョウサン。有馬記念では見どころ十分の9着。その能力が平地でもある程度注目することが証明された。ならば「本職」である障害で負けるわけにはいかないだろう。
ただ、心配なニュースも飛び込んできている。
「1日朝の調教で、主戦である石神深一騎手を振り落とし放馬。その後空馬で障害を飛越した後、ダートの水たまりで『泥遊び』をしたとか……石神騎手は怪我することもなく、人馬ともに無事で何よりでしたが……。
オジュウチョウサンは『ステイゴールド産駒』。同産駒はオルフェーヴルやゴールドシップに代表されるように気性の荒い馬が少なくありません。和田調教師も、以前からオジュウチョウサンの繊細な気性に関しては語っています。すでに8歳ですが、この状況を『元気いっぱい』と見るか、『血族の悪癖』と見るか……」(競馬誌ライター)
ファンからは「微笑ましい」という声も散見されるが、やはり放馬は危険。オジュウチョウサンの「血」が悪い意味で覚醒しているとなるとやっかいだが……。
平地で騎乗した武豊騎手は「乗りやすい馬」とは語っているように、基本的には乗り難しいタイプではないのだろう。障害20戦で一度も落馬や競走中止がないのも、その証拠の一つになるだろうか。
ただ、ある記者は、オジュウチョウサンの気性に関し「変化」があるとすれば、と推察している。