小倉記念(G3)で復活の狼煙!? 注目集まるダービー2着馬サトノラーゼン
7日に小倉競馬場で開催される小倉記念(G3)。サマー2000シリーズの第3戦となるレースだが、コアな競馬ファンでなければなかなか大きな注目を集めづらいレースでもある。
しかし、今年は1頭の重賞ウイナーが復活を期してこの舞台に挑む。昨年、京都新聞杯を制し、ダービーでもあのドゥラメンテに食い下がる2着となったサトノラーゼンである。
昨年ダービーまでは10戦して馬券圏外になったことが一度もなく、抜群の安定感と安定した末脚を披露し将来を嘱望された存在。しかし、秋のセントライト記念で7着に敗れると、菊花賞は5着、今年に入ってからは2戦続けて2ケタ着順の惨敗といいところがまるでない。当然G1戦線に顔を出すこともなく、ファンも忘れかけていたのではないか。
しかし、これまでと比較して明らかにレベルの落ちる今回、サトノラーゼンにとっては勝利が復活への「絶対条件」となることはいうまでもない。陣営も「前走と比べても動きは良くなっているし、一番良かったダービー当時の動きに近づきつつあります」とコメントを残しており、近走のようなレースにはならないと自信を持っている様子だ。
基本的に気難しいところのある馬であり、馬ごみに入ると悪い面が出てしまうこともあるようだ。ただ、レコードを記録した前年のダービーで最強馬に続く着順を記録した実績はこの中では圧倒的。ハンデ57キロも当然であるし、その上で勝ち切らなければならない期待を背負っている。
果たして15クラシック世代屈指の素質馬は、再び激戦のG1戦線に帰ってくることができるのか……。その答えは7日に出る。