金鯱賞(G2)ダノンプレミアム好時計も「不安」拭えず……かつての「世代No.1」が3歳条件馬に置き去り
「この馬はとにかく最終追い切りに注目。楽な手応えで想像以上の好時計を出すのが、いい時のダノンプレミアムだから。最終追いは馬なりが理想的だけど、ここで猛時計を記録してくるようなら、逆に仕上がり不足なのかも。スター性のある馬だから、万全の状態で出られないなら無理はして欲しくないね」(別の記者)
昨年、ジャパンC(G1)を世界レコードで勝ち、年度代表馬に輝いたこと三冠馬アーモンドアイを筆頭に、ブラストワンピースが有馬記念(G1)、ステルヴィオがマイルCS(G1)でそれぞれ古馬を撃破。今年の4歳は「黄金世代」と呼ばれ、今後の競馬界を牽引する存在と期待されている。
だが、朝日杯フューチュリティS(G1)ではステルヴィオを寄せ付けず、弥生賞でも後のダービー馬ワグネリアンを完封。ちょうど約1年前の弥生賞(G2)直後までは、ダノンプレミアムこそが「世代最強」と多くのファンが思っていたはずだ。
完全に頭一つ抜けた存在で、皐月賞(G1)の大本命どころか「三冠馬」という声もあったほど。挫跖によって皐月賞を回避し、ぶっつけ本番となった日本ダービー(G1)で単勝2.1倍の1番人気に推されたことが何よりの証拠といえるはずだ。
「精神的にも落ち着いている感じがある」
約9カ月ぶりの復帰戦を控え、そう成長を感じ取っているダノンプレミアム陣営。かつての「世代No.1」の今春のターゲットは大阪杯(G1)か安田記念(G1)か、それとも――。
大きな夢を描くためにも、ここは重要な一戦になりそうだ。