JRA藤田菜七子「長期海外遠征」へ激白。「悔し涙」で始まった世界挑戦……長期滞在の「候補地」まで
まず、藤田菜七子騎手と同期の坂井瑠星騎手の存在だ。
坂井騎手は一昨年の11月から名門ライアン・バルフォー厩舎の主戦として、長期にわたるオーストラリア遠征を敢行。日本との時差が小さいため、藤田菜七子騎手ら同期の騎手たちもよく連絡を取っていたという。結局、坂井騎手は豪州で昨年10月までの約1年にわたって騎乗し16勝を上げた。
さらにそこから米国で研修し、昨年12月には香港へ遠征したモズアスコットの追い切りを手伝うなど精力的に活動。帰国後には朝日杯フューチュリティS(G1)で藤田菜七子騎手よりも一足早いG1デビューを飾っている。
「藤田菜七子騎手と同じ根本康広厩舎の兄弟子・野中悠太郎騎手も昨年3月から10月までアイルランドに海外遠征していました。結局、レースで勝つことはできなかったそうですが、世界的な名門エイダン・オブライエン厩舎の調教に携わるなど、貴重な経験を積んだ様子。
師匠の根本調教師に海外遠征の理解があることも、菜七子騎手にとっては行きやすい環境だと思いますね」(競馬記者)
実は、藤田菜七子騎手の海外遠征は「涙」から始まっている。