フィリーズレビュー(G2)坂井瑠星「騎乗停止」に賛否両論!?「強引な突破」か「思い切りの良さ」か……背景にある問題点とは
「本当に際どくてわかりませんでしたが、同着でも勝つことができてよかったです」
10日に阪神競馬場で行われた桜花賞トライアル・フィリーズレビュー(G2)は、2010年のオークス以来、約9年ぶりのJRA重賞「同着」という珍しい結果に終わった。
特にデビュー4年目を迎えた坂井瑠星騎手は、これが嬉しい重賞初制覇。同期の藤田菜七子騎手よりも一足早く、大きな勲章を手にした。
だが、その一方で坂井騎手の騎乗ぶりには「賛否両論」が巻き起こっている。
1枠1番と最内枠のノーワン(牝3歳、栗東・笹田和秀厩舎)に騎乗していた坂井騎手は「枠が出た時から、こういう競馬になると思っていました」との言葉通り、中団やや後方から最後の直線で”イン突き”を選択。
前には先行馬が殺到しているイチかバチかの作戦だったが、馬群を割って力強く抜け出すと、最後は秋山真一郎騎手のプールヴィルと並んでゴールした。
写真判定の末、珍しい同着という結果に握手をしながら「勝てて良かった」と言葉を揃えた2人の勝利ジョッキー。だがレース後、坂井騎手には馬群を突破した際「十分な間隔がないのに先行馬を追い抜いた」として、競馬開催2日間の騎乗停止処分が下されている。
この結果を受け、ネット上を中心としたファンの声は真っ二つに割れた。