JRA戸崎圭太「3000m成績」にシャケトラ絶望!? 「距離は心配してない」陣営が未だ納得できない”トラウマ”のレースとは
「あの時（2017年天皇賞・春）は田辺裕信騎手が騎乗してたんですが、スタートで出遅れてしまって……。
すぐにリカバリーしようとポジションを上げて行ったものの、今度はそれで馬がエキサイトしてしまうという、田辺騎手らしからぬ騎乗でした。折り合いが重要な長距離戦でこうなったら、もう終わりですよね。
金子真人オーナーを始めとした陣営も、さすがにこの騎乗には納得いかなかったのか、このレースで田辺騎手はシャケトラから降板。同時にプロディガルサンの主戦も降板させられ、しばらく他の”金子馬”にも乗れない状況が続きました。
陣営が今回『距離は心配してない』と言い、守備範囲の大阪杯（G1）ではなく、阪神大賞典を選択したというのは、その曰くの一戦に納得がいっていないからでしょう」（同）
長距離戦は、やはり「騎手が重要」ということか。そうなると今回、シャケトラと初コンビを組む戸崎圭太騎手の手腕が注目される。
地方競馬で4度の全国リーディングを獲得するなど驚異的な実績を引っ提げてJRA入り。中央でも、3年連続リーディング獲得など、輝かしい実績を誇る戸崎騎手。今年も関東リーディング2位とその手腕は健在だ。
しかし、こと3000m以上の長距離戦となると「一抹の不安」があるという。
「実は、戸崎騎手は3000m以上のレースで勝ったことがありません。JRAでもレース数自体が少ないものの、ここまで17戦して未勝利……。皐月賞馬エポカドーロで挑んで惨敗した、昨年の菊花賞（G1）を覚えているファンも多いと思います。
ただ、エポカドーロのように微妙に距離が長かった馬も当然いるでしょうし、ファタモルガーナとのコンビで重賞2着が2回あるなど、決して長距離が苦手なわけではないと思います。阪神大賞典は戸崎騎手にとって初参戦ですが、今回が初の長距離勝ちになるといいですね」（別の記者）
2週後の大阪杯（G1）ではなく、この阪神大賞典を選んだことからも、シャケトラ陣営の狙いが天皇賞・春あることは明らか。まずは人馬ともに長距離戦の勲章を手にし、一昨年の”リベンジ”へ向けて自信を深めたいところだ。