JRA阪神大賞典(G2)戸崎シャケトラ「不安は僕だけ」”自虐ネタ”炸裂で5馬身圧勝! 遅咲きの大器が重賞連勝で「完全復活」

「不安は僕だけかなと思っていました」

 17日、阪神競馬場で行われた阪神大賞典(G2)は1番人気のシャケトラ(牡6歳、栗東・角居勝彦厩舎)が5馬身差で圧勝。1月のAJCC(G2)に続く重賞連勝を飾り「完全復活」を強烈に印象づけた。

 長距離王決定戦となる天皇賞・春(G1)に向け、11頭立ての3000mで行われたレース。出遅れたコルコバード以外は、各馬揃ったスタートを切ったものの、シャケトラは無理せず後方から。序盤からロードヴァンドールとサイモンラムセスがハナ争いを繰り広げる激しい展開、隊列は大きく縦長に広がった。

 1000m通過が59.3秒というサバイバルレース。だが、そんなスタミナ比べだからこそ、さらにシャケトラの強さが際立った。

 3、4コーナーの勝負所を迎えると、縦長だった馬群が一気に凝縮。「手応えも十分で、反応もよかったので距離は大丈夫」と確信した戸崎圭太騎手に導かれるように、後方にいたシャケトラが自ら上がって、大逃げを図ったロードヴァンドールを捉えに行く。

 楽な手応えのまま直線入り口で先頭に立つと、あとは独壇場。戸崎騎手が「強かった」と素直な感想を語った通り、まさに圧巻のレースだった。

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