JRAオルフェーヴル「不遇の三冠馬」に光明!? ディープインパクトを超える成長力、見えてきた「ステイゴールド道」

 また、勝った。

 12日、京都競馬の7R(1勝クラス)は5番人気のアルベニス(牡4歳、栗東・橋田満厩舎)が快勝。昨夏、地方の盛岡へ移籍し、今回再び中央へ。約半年ぶりのJRA出走となったが、嬉しい中央初勝利を上げた。

 このアルベニスを始め、年明けからオルフェーヴル産駒が好調だ。

 オルフェーヴル産駒は、これで今年4勝目。それもアルベニスの勝利以外は、門松S(3勝クラス)のジャスティン、許波多特別(2勝クラス)のショウリュウイクゾ、万葉S(OP)のタガノディアマンテと、すべて特別勝利と内容も充実。古馬になって、また一段階成長する産駒が目立っている印象だ。

「アルベニスとジャスティンがダートの短距離戦で、ショウリュウイクゾとタガノディアマンテが芝の中長距離戦。産駒の勝利にバリエーションがあるのがいいですね。

初年度産駒で皐月賞(G1)を勝ったエポカドーロが、古馬になってから尻すぼみということもあって、一時は早熟種牡馬のレッテルを貼られていました。ですが、同じように古馬になって苦戦していたラッキーライラックが昨年のエリザベス女王杯(G1)で復活勝利を上げた辺りから、オルフェーヴルの評価が見直され始めている気がします。まだまだ見限れない存在だと思いますね」(競馬記者)

 2011年に史上7頭目となるクラシック三冠を達成し、有馬記念(G1)2勝などG1・6勝。初年度から種付け料600万円と、鳴り物入りで種牡馬入りしたオルフェーヴル。

 しかし、初年度産駒こそ繁殖の質もあってG1馬も出たが、その後は尻すぼみ……。自身の競走成績の華やかさとは裏腹に「当たりハズレの大きい種牡馬」として、生産者にとっては手を出し辛いイメージができてしまった。

「現役時はレース中に大きく逸走したことが話題になるなど『金色の暴君』の異名があったオルフェーヴルですが、その気性難が受け継がれている産駒が多い印象でした。能力はありそうなのに、気性面が邪魔して活躍できない産駒も多く、関係者から『扱い辛い』という話もよく出ていましたね」(同)

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