JRA有馬記念(G1)“落選”ジョッキーで明暗くっきり!? 暮れの名物レースで「9馬身差」衝撃。「ペースを落とし過ぎた」期待の若手騎手が大失態

 今年の中央競馬の開催も残すところ2日間。わずか48レースしか残されていないが、26日は中山大障害(G1)、ホープフルS(G1)、阪神C(G2)が予定されており、27日には暮れの大一番・有馬記念(G1)が控えている。ビッグレース目白押しで、1年を締めくくる楽しみな週末になりそうだ。

 12月は中山、阪神、中京の3場開催で行われていたが、20日で今年の中京開催は終了。開催2日間の休みを挟んで京都金杯(G3)が行われる1月5日から再始動となる。

 そんな今年の中京開催を締めくくるレースとして行われたのが尾張特別(2勝クラス)だ。

 尾張Sに改称されたこともあるが、12月に中京で行われる“尾張”と“終わり”をかけた名物レース。2016年からは毎年中京開催の最終日にラストを飾るレースとして行われており、特に中京圏のファンにとっては思い入れの強いレースではないだろうか。

 そして、今年の尾張特別は特に記憶に残る一戦となった。

 レースは9番人気ヒラボクメルローがハナを切り、後続を大きく引き離す展開。1000m通過時点で2番手の4番人気ダブルフラットに約20馬身差、さらにそこから約8馬身差で3番手の2番人気ハーツイストワールが馬群を従える大逃げとなった。

 大きく引いて捉えるカメラワークに多くのファンがかなりのハイペースと思ったことだろう。しかし、1000mの通過タイムは62秒0と決して速くない。むしろ、後続が遅すぎたのだ。

 残り600mを切ったあたりから後続が追い出しをかけるも、時すでに遅し。逃げるヒラボクメルローが9馬身差をつける圧勝に終わった。

「ヒラボクメルローの手綱を取った津村明秀騎手の好騎乗も光りますが、さすがに後ろが遅すぎましたね。2番手の藤岡康太騎手のダブルフラット、3番手の団野大成騎手のハーツイストワールが人気上位馬だったため、各ジョッキーはこの2頭を標的とするレース運びを行ったことで、人気薄のヒラボクメルローが楽に逃げられましたね。

特に、団野騎手は『3番手でペースを落とし過ぎました。前がペースを上げていると思ったのですが、終わってみればペースが速くありませんでした』と反省のコメントをしています。団野騎手にとって苦い経験となってしまいましたね」(競馬記者)

 今年61勝を挙げ、昨年の26勝を大きく上回る成績を残している団野騎手。デビュー2年目の同期・岩田望来騎手、斎藤新騎手と並んで注目されている若手のホープだ。

 順調に好成績を残している一方で、今年のラジオNIKKEI賞(G3)で団野騎手は苦杯をなめている。

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