1口125万円に応募が殺到した名牝ビワハイジ最後の仔。姉ブエナビスタを彷彿とさせるその名前に秘められた「原点回帰」の意志
「スペイン語のプリメラという言葉には『最初の』という意味だけでなく、『第一級の』『最高級』のという意味もあります。『景色』という意味を持つビスタという言葉を名付けられたのは、ビワハイジの産駒ではブエナビスタの他には本馬のみ。
そこにはブエナビスタという”最高傑作”への『原点回帰』という意味も込められているでしょう。オルフェーヴルと同じ栗毛の馬体には、否が応でも期待が高まってしまいます」(競馬記者)
日本を代表する一口馬主クラブのサンデーレーシングで1口125万円という高値で募集されたものの、応募が殺到し数多くの落選者を出した超良血馬。三冠馬オルフェーヴルの初年度産駒であると同時に、名牝ビワハイジの最後の仔ということで、そのプレミア感は計り知れない。生まれながらにして、壮大なスケールを有した存在といえる。
現在ノーザンファームで馴致が行われているプリメラビスタは、順調にいけば今年中にも栗東の池添学厩舎でデビューすることが決まっている。池添学厩舎といえば、今年で3年目を迎える若手で、先日のオーシャン(G3)で重賞初勝利を上げたばかり。
この馬が、そんな新鋭厩舎に待望の初G1制覇をもたらせるのかもしれない。