やはりこれも「藤田菜七子効果」なのか……デビュー通算7勝の男が「1日3勝」の大爆発!若手騎手覚醒の裏側にある「明確な理由」とは
これもやはり”菜七子効果”なのか。
先週31日(日)、夏競馬の名物レース・アイビスサマーダッシュ(G3)が開催された新潟で、一人の若手騎手が大爆発……いや、”覚醒”の時を迎えた。
この日が始まるまでデビュー2年間で通算勝利数がわずか7勝だった野中悠太郎騎手が、そのたった1日で3勝を挙げる大爆発。ちなみにこの日に3勝を挙げたのは、札幌で騎乗していた四位洋文騎手ただ一人。
つまり7月31日に限れば、野中騎手はリーディング上位の戸崎圭太やC.ルメール騎手、M.デムーロ騎手、武豊騎手など、並みいる強豪よりも多くの勝ち星を稼いだことになる。まさに「神懸った一日」だったといえるだろう。
そんな野中騎手だが、実はこの春16年ぶりのJRA女性騎手として大きな話題となった藤田菜七子と所属厩舎が同じ、つまりは菜七子騎手の兄弟子になるということだ。「やらなきゃいけないという気持ちが強くなった」と本人も話している通り、妹弟子の出現に自覚が芽生えたことも好調の要因になっているようだ。
この3勝にしても、1勝目が13番人気を激走させて掴んだもので、3勝の内2勝が所属する根本康広厩舎の馬で挙げたものだけに、その内容も濃い。
特筆ものは3勝目を減量恩恵のない「特別戦」で挙げたことだ。デビュー2年目だが通算勝利が30勝に満たないため、藤田菜七子騎手ら新人と同じく3kgの減量恩恵がある野中騎手にとって、減量の”ハンデ”がない特別戦で勝つということは、周囲の関係者に大きなアピールになるからだ。