JRA高松宮記念(G1)ミスターメロディ福永祐一「キングヘイローが後押ししてくれた」若き日の”盟友”に捧げるG1勝利!
亡き「盟友」に捧げる勝利だった。
24日、中京競馬場で行われた高松宮記念(G1)は3番人気のミスターメロディ(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)が優勝。キャリア初の1200m挑戦をものともせず、最高のパフォーマンスを見せつけた。
「そういうのって、あるんですかね」
18頭立てで行われた春のスプリント王決定戦。まずはセイウンコウセイが抜群のスタートから主導権を奪いに行く。しかし、外からモズスーパーフレアがそれを制してハナへ。一方、ミスターメロディは「スタートはよかったんですけど、初めての1200mだったので少し促して」と福永祐一騎手が話した通り、促して好位を獲ることができた。
前半の600mは33.1秒と、G1らしい締まった流れ。モズスーパーフレアを先頭に最後の直線に入ったものの、伸びあぐねるモズスーパーフレアに替わってセイウンコウセイが先頭に躍り出る。1番人気のダノンスマッシュも射程圏を維持しており、外から満を持して追い出しに入った。
その動きを気にしたのかセイウンコウセイがダノンスマッシュに馬体を合わせに行くかのように外に流れると、前方の進路がポッカリ開いたのがミスターメロディだった。
「直線は内を突こうと思っていて、いいタイミングで開いてくれました」
ここぞとばかりにスパートを開始するミスターメロディと福永騎手。接戦の中、粘り強い伸び脚でセイウンコウセイを半馬身捉えたところがゴールだった。