JRA「逆襲」スワーヴリチャードが宿敵レイデオロとドバイSCで激突! 「中山記念敗退」も前向きな理由
春の目標はドバイシーマクラシックに設定されたが、始動戦は苦手コースとも言える中山競馬場の中山記念(G2、芝1800メートル)が選択された。結果は4着だったが、コースにも対応し、気性的な問題も見られなかった。庄野調教師は「3~4コーナーでのめっていたが、最後までもたれずに走れた。秋より良くなっている」と前哨戦としては及第点とした。ただし、ドバイ参戦については「様子を見て決めます」と慎重だった。
中山記念後の体調に問題はなかった。陣営はドバイ遠征を決断、そして鞍上にJ.モレイラ騎手を迎えることが発表された。海外でのレイデオロとスワーヴリチャードの対決が実現。競馬ファンにとってはたまらないプレゼントだ。
スワーヴリチャードは、ドバイシーマクラシックでジャパンCよりもう少しがんばる走りができれば、十分勝ち負けに持ち込めるのではないか。
現地前哨戦のドバイシティオブゴー(G2、芝2410メートル)の勝ち馬オールドペルシアン、ペガサスWCターフ(G1、芝1900メートル)2着のマジックワンドなどがいるが、今年は抜けた実績を持っている外国馬がいないからだ。レーティングはレイデオロがトップの123、スワーヴリチャードが2位の121となっている。
3歳時の日本ダービー(G1、芝2400メートル)ではレイデオロを良く追い詰めたものの、ゴール前では同じ脚色になってしまい日本ダービー馬の称号を逃した。ここでレイデオロに先着できれば優勝も見えてくる。そうなれば暫定ではあるが、春の牡馬チャンピオンという扱いにもなるだろう。