武豊「平成最後の天皇賞」騎乗せず……JRA通算4000勝達成で誓った「平成の盾男」が貫くスタンス
「次は乗れないと思いますけど……」
あの”衝撃発言”があった日経賞(G2)から約1週間。メイショウテッコンで天皇賞・春(G1)の前哨戦を勝ちながらも、まさかの”騎乗否定”した武豊騎手の「真意」が明らかになった。
28日、今週末のドバイターフ(G1)のため海外遠征中のディアドラ(牝5歳、栗東・橋田満厩舎)陣営が、次走が香港のクイーンエリザベス2世C(G1)に決まったことを発表。鞍上は武豊騎手になることも明かされた。
「日経賞直後、メイショウテッコンに騎乗しないということで話題を集めた武豊騎手。ネット上では、昨年の菊花賞(G1)で手綱を執ったユーキャンスマイルが有力とのウワサもありましたが、香港のクイーンエリザベス2世Cでディアドラに騎乗することが決定しました。
クイーンエリザベス2世Cが開催される4月28日は、日本で天皇賞・春が行われる日。必然的に武豊騎手は今年の天皇賞・春に参加しないことになります」(競馬記者)
今年の天皇賞・春は、3日後の5月1日に新元号に切り替わることから「平成最後の天皇賞」となる。そこに「平成の盾男」といわれる武豊騎手が騎乗しないということで、ネット上では早くも「寂しい」という声が聞かれている。
”春”は平成元年となった1989年のイナリワンに始まり、1990年のスーパークリーク、1991、92年のメジロマックイーンで4連覇を達成。いつしか「平成の盾男」といわれた武豊騎手は、その後も1999年のスペシャルウィーク、2006年のディープインパクト、そして2016、17年のキタサンブラックと計8勝を上げている。
さらに”秋”もまた平成元年の1989年スーパークリーク(騎手として春秋連覇)から、1997年のエアグルーヴ、1999年のスペシャルウィーク(春秋連覇)、2007年のメイショウサムソン、2008年のウオッカ、2017年のキタサンブラック(春秋連覇)と計6勝。春秋通じて合計14勝は、述べるまでもなく史上最多勝記録だ。