JRA「2着王」キセキ宝塚記念(G1)選択に「なぜ」? 天皇賞・春を嫌うのは「今後」のためか
早々と2カ月以上先のG1競走への出走を明言したキセキ陣営。だが、一部からは『もっと向いているレースがあるのでは』との声も上がっている。
「天皇賞・春(G1、3200メートル)ですね。キセキは3000メートルの菊花賞を制覇した経験もありますし、長距離戦の適性はあるはず。出走すれば上位人気確実だったでしょう。それにもかかわらず、陣営は宝塚記念を選びました。これは引退後の種牡馬としての活動を考えた部分もありそうです。
現在中長距離戦で馬券圏内を連発するなど、キセキは最盛期を迎えています。そして種牡馬としての価値を高めるためにさらなるG1競走での勝利は必須です。しかし、現在は世界的に長距離レースを敬遠する傾向にあり、ステイヤー系の種牡馬も人気薄。ですから、種牡馬として価値を高めるためにもキセキに必要なのは長距離戦での優勝ではなく、中距離レースでの勝利です。そのこともあり、天皇賞・春ではなく、宝塚記念を選んだのではないでしょうか。もちろん、疲れを抜くためなど別の理由もあると思います」(競馬記者)
復活を果たしたものの、勝利まで後一歩手が届いていないキセキ。宝塚記念で2度目のG1勝利を掴むことができるのだろうか?