JRA桜花賞(G1)「何故」ダノンファンタジーは完敗したのか。グランアレグリアとの実力差以上に深刻な「課題」
あの時の「差」は詰まっていなかったのだろうか。
7日に阪神競馬場で行われた桜花賞(G1)は、2番人気のグランアレグリアがレコードタイムで圧勝。昨年のアーモンドアイに続き、クラシック開幕戦を機に世代の中心に躍り出た。
その一方で、1番人気に推されたながら4着に敗れ、連勝が4でストップしたのが2歳女王ダノンファンタジー(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)だ。
「勝ち馬(グランアレグリア)が早めに動いていく形になり、追いかけざるを得なかった分、苦しくなってしまいました」
勝ちに行く「女王の競馬」は貫いた。レースの残り800mを切ったところで、グランアレグリアの鞍上C.ルメール騎手が、スローペースを見越して早めの進出。最大のライバルに先手を打たれ、1着だけを目指したダノンファンタジーと川田将雅騎手は、それを追いかけるしかなかった。
しかし、最後の直線では逆に突き放される屈辱的な結果……。最後にはシゲルピンクダイヤとクロノジェネシスにも差され、キャリア初の馬券圏外となる4着に敗れた。