JRA皐月賞(G1)サートゥルナーリアはグランアレグリアにあらず?「ぶっつけ本番」に懸かるノーザンファームしがらきの威信
14日に中山競馬場で開催される皐月賞(G1)。今年の注目は、何と言っても底知れない実力を秘めたサートゥルナーリア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)だ。
ここまでホープフルS(G1)勝ちを含む3戦3勝。それもすべて楽勝。果たして、本気を出せばどこまで強いのか――。すでに「今年の三冠馬」という声すらある。
時代の”流れ”も追い風か。最大の不安点として挙げられているのが、ぶっつけ本番となるローテーション。1939年に皐月賞(別名含む)が創設されて過去78回、年明け初戦でクラシック第1弾を制した馬はいない。
だが先週の桜花賞(G1)では、昨年の朝日杯フューチュリティS(G1)以来のグランアレグリアが”ローテーションの常識”をあざ笑うかのようにレコードで圧勝。中111日は、昨年のアーモンドアイを上回る最長記録となった。
他にも約4か月ぶりの競馬で菊花賞(G1)を制したフィエールマンなど、例を挙げれば枚挙に暇がない。来月1日から新元号「令和」が幕を開けるが、新時代においてトライアルを使った「王道ローテ」という言葉は死語になるのかもしれない。
そうなれば、もはやサートゥルナーリアに死角なしということになるが、1つだけ気になる点があるようだ。