JRA皐月賞（G1）M.デムーロ「ルメール潰し」に燃える!? 昨年はグランアレグリア撃破……大本命サートゥルナーリアに負けられない理由
ここまでホープフルS（G1）を含む3戦全勝のサートゥルナーリアだが、それらを勝利に導いたのはM.デムーロ騎手。しかし、同じく2歳G1馬のアドマイヤマーズとの兼ね合いで、サートゥルナーリアにはC.ルメール騎手が騎乗することとなった。
「デムーロ騎手としては両方乗りたかったようで、2頭による”使い分け”を望んでいたようですね。
騎手の都合によって馬のローテが変わることは昨今珍しくないですが、その典型となるのがルメール騎手による”ルメール・ファースト”。先週の桜花賞（G1）を圧勝したグランアレグリアも、ルメール騎手が騎乗できるということで、朝日杯フューチュリティS（G1）で牡馬に挑んだ経緯があります。
2015年からJRA騎手として仲のいいライバル関係にあった2人だけに、デムーロ騎手からすれば『デムーロ・ファースト』があっても良いのではと思うのは当然かも。まだ正式な発表はありませんが、ついに先日から騎乗依頼を仲介しているエージェントを替えたみたいですよ」（競馬記者）
そんなデムーロ騎手からすれば、このままあっさりサートゥルナーリアとルメール騎手にクラシックを持っていかれるのは面白いはずがない。
思い起こせばグランアレグリアとルメール騎手が唯一敗れた、昨年の朝日杯FSを勝ったのがアドマイヤマーズとデムーロ騎手だった。
最後の直線では、先に抜け出そうとしたグランアレグリアをマークするように、激しく競りかけたアドマイヤマーズ。敗れたルメール騎手も「あのレベルで併せ馬になったら、いつもと反応が違いました」とデムーロ騎手の”グランアレグリア潰し”を敗因として挙げている。
「勝っているレースはどちらも楽勝だったので」とグランアレグリアのキャリアの浅さが出てしまったレースだったが、それはここまで3戦すべてが楽勝だったサートゥルナーリアにもいえることだ。
結果的に選ぶ形になったアドマイヤマーズが、共同通信杯で敗れた際は「すごく悔しい思いでいっぱい」と感情を露わにしたデムーロ騎手。今や”因縁のライバル”となったサートゥルナーリアとの初対決を前にして、このまま黙っているはずがない。