JRA皐月賞(G1)「新生」岩田康誠×アドマイヤジャスタが怖すぎる。末脚炸裂で一刀両断も?
14日に行われる皐月賞(G1、芝2000メートル)にアドマイヤジャスタ(牡3歳、栗東・須貝尚介厩舎)が出走する。鞍上岩田康誠騎手での一発があるのだろうか。
アドマイヤジャスタは5戦2勝2着3回とオール連対を維持して皐月賞に臨む。堅実な実績も魅力だが、鞍上の岩田騎手にも期待したい。現在29勝を上げリーディング5位。2014年はリーディング2位だったが2016年以降は9位、10位に低迷していたので明らかに復調している。
数々のG1レースを制してきた岩田騎手だが2016年は重賞未勝利に終わった。当時、岩田騎手のラフプレーに多くの批判が集中していた。象徴的なレースがジェンティルドンナが3歳時に制したジャパンC(G1、芝2400メートル)。オルフェーヴルに何度も体当たりして勝利をもぎ取った。
不振の直接的原因はラフプレー批判による馬質の低下だったろう。しかし、同時に岩田騎手の意識に変化が起こっていた。ラフプレーが見られなくなったのだ。今年、息子の岩田望来騎手がデビューしたが、競馬学校で学び、やがては騎手となる息子に批判にさらされる父の姿は見せたくなかったのだろう。岩田騎手の低迷は新生岩田騎手の始まりでもあったのだ。
一昨年はG1レースは勝てなかったものの重賞7勝を上げ、昨年は重賞2勝止まりだったが天皇賞・春(G1、芝3200メートル)をレインボーラインで制して復調気配を見せていた。ところが、今年になって平場や特別での活躍が俄然と目立ってきた。不振モードから立ち直り、新生岩田騎手が完成しつつあると言える。
高松宮記念(G1、芝1200メートル)のレッツゴードンキはインを突いて伸びかけたところで内と外の馬が邪魔になって6着。大阪杯(G1、芝2000メートル)のマカヒキは、ワグネリアンが内を突いたため外へ進路変更してかなり距離ロスをしながらの4着。どちらも結果は出なかったが、展開次第では勝ち負けに持ち込めたかもしれない。そろそろ大レースでの一発が飛び出しそうな雰囲気だ。